図2−5と図2−6はLANシステムの機能別稼働状況を都道府県と市町村とで比較したものである。ファイルの共有、プリンタの共有、出先機関との接続等は都道府県も市町村も高い値を示しているが、電子メール等の意志疎通手段としての使用はまだ少ない。表2−1にみるように、都道府県ではパソコン台数が平均2,175台に達しているのに対し、市町村では平均33台である。都道府県と市町村では規模も異なり単純な比較はできないが、市町村では個人の通信手段として使われるほどにはハードが普及していないことが考えられる。しかし、コンピュータの小型化、低価格化の流れの中にあって、パソコンの整備やシステムの高度化が急ピッチで進められているのは初めに見たとおりである。